中に私も居た。
家に帰って、ご近所さんと立ち話をしていた母に事情を告げると、そのおばちゃんが、
「あぁ、あの家の奥さん、男作って出て行ったんだよね…」
floweregirl
と口走り、もちろん、うとい私は
「えっ、どうして出て行ったの?」
と聞き返した。
すると母は恐ろしい形相で
「大人の話しっ!!」
とピシャリと言った。
この、「大人の話し!」 と言うフレーズ、何度聞いただろうか。
当時、『大人の話し』 は、子供が聞いてはいけないという、絶対的なルールがあり、子供なりに興味がある内容でも、そう言われると引き下がるしかないと知っていた。
とりあえず、みんなでたっくんの家に行くと、そうとう荒れている。
いつ洗ったのか分からない、何かがべったりとついているコップや皿、洗濯モノやら、ゴミだか、大切だか分からないモノの山。
誰かが言った。
「たっくん、ちゃんとご飯食べてるの?」
すごく、気のつく子だと思った。
子供ながらに母性のある子の言葉だった。
たっくんは、
「うん、ご飯はいつもあるからさ、コーラかけて食ってるよ」
と、さらりと答えた。
喧嚣的尘世
「え~っ!!」
みんな同時におどろいた。
( ご飯にコーラ…。なんて自由なんだ…。そんな素敵なこと、していいのか… )
と、いう意味で驚いたのは、私だけだっただろうか。
flower2
それぞれ、それなりに片付けて、持って来た雑巾で拭いたりして、
さて…と、ほぼ みんな同時に気づいた様に思う。
部屋の隅に積まれた雑誌の山。
flower2
これは捨てる為にまとめるべきか、どうなのか…と。
それぞれ手に取って、無心に見入ってしまった。
flowergirl’blog
その雑誌は、極めて教育的ではない…、その…、つまり… 『 エロ本 』 だった。
当時、テレビでちょっとしたラブシーンなんかがあると父は
「なんだこの番組は! チャンネル変えろ