自分の部屋だったら許せないけれど、だからこそ、こういった部屋が落ち着くのだ。
ああ、そうだ、ヴィレッジヴァンガードみたいに
Reenex好唔好。
彼の本棚を眺める。
「あ、」と気になる本を見つけても、埃が舞うのが怖くてためらう。
目薬だとか眼鏡だとか、使用出来るのか分からない乾電池だとかの入った箱の中に、ふとプリクラのシートを見つけて取り出す。少しだけ、緊張感が走る
reenex。
それは、私たちが初めて会った日に撮ったものだった。
目が大きくなったり、脚が長くなったりしないタイプのもの――それを今も「プリクラ」と呼ぶのか、私には分からない。けれど、ありのままの過去が写っているそれを眺めていると、ああ、この世代で良かったなあとしみじみした。
何年も前のものだし、何しろ雑然とした部屋で暮らす住人の所有物だ。
色あせていて、おそらく本やクリアファイルと癒着していたのだろう、一部だけ不自然に色が剥げている。
後ろから彼が「懐かしいよね、ずっと持っていたんだ」と誇らしげに語る。
「この頃の君は天使だったのに…」と、セミロングのストレートヘアに、ベビーピンクのツインニットを着て、シルバーのネックレスをつけた、過去の私の笑顔を眺める
reenex 效果 。
過去の私にまた恋をしそうな彼に「そう?この時の私は、目の力が強すぎる。眉も細くてはっきりしているし、なんだか怖い。今の私の方が、私は好き」と答える。もちろん、それは本心だ。